365日多趣味な日常

フィルムカメラや本、アニメなどを中心とした神田の日常

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田舎者が初めて都内の美容室に行ってきた-中編-

      2017/02/24

田舎者が初めて都内の美容室に行ってきた-前編-
https://teensky.net/archives/291

からの続き……。

なんやかんやあってなんとか予約までこぎつけこぎつけました。

予約した時間におっかなびっくり美容室に向かいました。

美容室は木目調の床にアンティーク家具のようなカウンター。カットの際の鏡台はシンガーミシン脚に木の枠の鏡を取り付けたもの。

とってもお洒落な雰囲気でした。壁にも一面古い洋書がたくさんある本棚になっていました。……この壁が壁紙だってのが少し残念でしたが(笑)

カウンターで名前を告げると奥の待合室で少し待つように言われました。

待合室のソファー脇には漫画や雑誌が置いてあり、嬉しいことに鋼の錬金術師が全館揃ってました!!

これは男性のお客さんも良く来ると言う事だから揃えているのでしょうか。少し安心感がわいてきます。

久しぶりに手に取ってみたらプライドさん初登場シーンでした。

ホークアイ中尉の後ろを取り、始まりのホムンクルスを名乗るシーンは圧巻でしたね。

ストーリーの練り込まれ方や奥深さが少し顔をだし、引き込まれた記憶があります。

そうこうしていると名前が呼ばれました。いよいよカットです!

今回僕のカットを担当してくれる人は30代くらいの男性でした。

髪を濡らし、どうしますかーと言われ、正直に決めてませんと言ったらぽかーんとされました。

もう美容室にこぎつけただけでもかなりドキドキだったので、ここでかっこつけて知ったかぶりのオーダーをしても仕方ありません。

正直に、仕事が忙しくなかなか髪を切れず、前髪への憧れから今回はカットに来たと伝えると

なるほどーと少し笑いながらカット台の脇に座る低めの椅子を用意し、ヘアカタログを一冊出してくれました。

この段階で「あ、優しい人だ……」と嬉しくなりました(笑)

美容師さん「前髪のある髪型だけど、お客さんの長さだと……ここらへんとか、こんな感じになるかな」
僕「あー、なるほど。うーん」
パラパラとページをめくり美容師さんに提示された髪型をいくつか見比べる僕
僕「これか、これがいいなーって思います。」
美容師さん「それかー、今思ったんだけど、パーマかけてる?」
僕「パーマですか? 掛けてないです。生まれた時から天然です」
美容師さん「やっぱりそうだよね。乾いてきてちょっと出てきてるもんね」
僕の頭頂部の髪を伸ばしながら確認する美容師さん。
美容師さん「天然パーマだと中途半端になるとくるくる具合によって切った直後と長さが変わってバランスがとりにくいんだよ。だから、毎日の手入れやセットが大変だよー、特に前髪(笑)」
僕のすでに出てきているくるんと曲がる前髪を指して笑う美容師さん。
僕「あー、やっぱりそうですか?笑 僕も自分で伸びてきて感じてました」
美容師さん「だよねー(笑)。普段はどうしてたの?」
僕「普段は帽子をかぶって隠してました(笑)そうでないときは面倒くさくなってくるともう髪の毛を上げて後ろに流してました」
美容師さん「きっとこの髪型にすると手入れやセットが大変だから、きっとすぐに前髪あげたくなるよ(笑)俺はおすすめしないかなー」
僕「そうですか……」

それでも前髪のある髪型に対しての憧れを捨てられない僕は、ずっとヘアカタログのページをめくり考えていました。

美容師さん「一度前髪を流す髪型にしてみる?途中で短くかえることもできるからさ」
僕「!!!じゃあそれでお願いします!」

色々と相談して、時間使わせちゃって無茶なお願いまでしてしまったけれども、いい人に巡り合えてよかったなーと
僕はこの時とてもいい気分でした。

しかし、やはり物事そんな簡単にはいかないもの。

僕は過去スポーツ刈り近いベリーショートばかりしていました。

なので、今回前髪のあるショートカットがはたして似合うのかというのはずっと心の片隅にありました。

しかし、問題はそれ以前にありました。

本当に似合うかどうかは別として、昔から見慣れていない自分の髪型に、カット途中の鏡に映る僕自身がどうしても慣れない……

どう見てもダサイ人間にしか見えてこなくなってしまいました。

過去の常識というか、ベリーショートが当たり前の人間からすると違和感しか感じてこなくなり、どこか面白ささえ感じる始末w

僕「いやーーー、過去見てこなかったからか、前髪あると似合わないですね!!」

その一言で僕も美容師さんも大爆笑w

きっと美容室中に響いていたでしょう。

美容師さん「ねー、だから俺も短い方がお勧めだと思うなー。短くしてもパーマかけたりするって手もあるし」

僕「パーマ……?」

僕(パーマ……? 天然パーマの僕に、パーマ!?)

ここで新たな選択肢が見えてきて僕はワクワクしました。

今まで考えたことのなかった、天然パーマの僕がパーマだって!?

後編に続く!!!

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