【映画レビュー】如月ミキと5人を巡る物語:キサラギ
2019/06/15
こんにちは神田です。
【映画レビュー】と題したこちらではネタバレを含む感想です。
映画を見てない方は是非見てみてください、密室劇スタイルの非常に面白い映画ですので!
この映画の特徴に密室劇というスタイルがあります。
主人公は5人全てであり、それぞれの人間と如月ミキが物語を持っていました。
ユウスケ・サンタマリアはマネージャーとアイドル
小出恵介は店員と常連客
塚地は幼なじみ
香川輝幸は親子
そして、小栗旬はアイドルとファン。
5人がそれぞれアイドルとファンの関係で平等だと思っていたところ
実はそれぞれに関係があり、それがひとつずつわかっていくのが痛快で引き込まれる要素だったと思います。
密室劇ならではの主人公を用意しない展開だからこそ、こういう演出が出来たんだろうなって感じました。
中盤からは家元だけが徐々に取り残されていくのが面白く
最後の謎解きの落ちを家元が持っていくのが全体のまとまりとして最高の終わらせ方だったと思います。
映画の中で如月ミキはシルエット位でほとんど出てきません。
これは映画の中で、自殺するわけがない、明るい性格、音痴など各個人の発言から、見ている人たちにの中に一人の如月ミキというアイドル像ができあがり非常に良かったと思います。
ビジュアルを持たず、想像の中にしか存在しないため、自殺したという人の死が絡んでくる話題でも明るく扱えたんだろうなーと
如月ミキの性格ですが、一か所、疑問があります。
この映画の唯一の気になる点ですが
塚地がミキっぺはヘアヌード写真集なんて出したくなかったと発言するのと
いちご娘がミキはヘアヌードの名前まで考えていたと発言するので如月ミキの人物像が少しぶれた印象がありました。
謎解きの展開的に仕方なかったのかもしれませんが、ストーリーの中で重要な発言になるので
そこだけが残念なところでした。
それ以外は後味も良く、最高に楽しい映画だったなと思います。
何回でも見直したくなる素敵な映画でした。