ヘリオス44-2 58mmF2 のプリセット絞りの使い方
2019/06/15
こんにちは、神田です。
最近満喫しているオールドレンズですが、ずっと壊れてると思っていたことがありましたw
最近のAF付きのレンズを使っていては全く知らなかったですw
ヘリオス44-2にはフォーカスレンズ以外と絞りリング以外にも絞りを決めるリングがあるんですね。
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ヘリオスを手に入れて
写りはいいし、ぐるぐるボケは特徴的だし、近くにもよれるし、文句なし!
と思っていたけど、唯一不満があって
絞りリングが役に立たない!!笑
絞りのリングを回しても、今のF値がいくつかさっぱり分からない。
写真を撮ってから写りを確認して絞りリングを感覚で回しての繰り返し
思い返せばひどいもんですw
ヘリオスはプリセット絞りという仕組みを採用しているのを知ったのはちょっとしたことがきっかけでした。
いやー、グーグル先生は素晴らしい!笑
プリセット絞りとは?
「カメラは絞りを制御しない。絞り値を設定するリングと絞り込みリングを分けてある。絞り込みリングを操作すると、事前に設定した絞り値まで絞り込まれたところで止まる。手動絞りに対し、ファインダーから目を離すことなく絞り込み操作ができることが利点である。」
-wiki-
だそうです。
分かりやすく言うと、絞りを設定するリングでf値を設定すると開放値とその設定数値の間でしかf値が動かなくなる
なので設定したf値で止まるので、露出を決定するという流れです。
この写真ではf4ですね。数字の書いてあるリングを回すことで変更していきます。
これが分かるようになるまで苦労しましたw
ヘリオスの不満もなくなったことですし、これからバンバン撮っていきたいですね。
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むしろ不便じゃない?
※以下2017年7月19日に追記です。
長くプリセット絞りのレンズを使っていて、疑問に思ったことがあります。
それは
絞りの仕組みが不便だ!
と言う事です。
現代のカメラでは絞りを指定すれば自動でその値になり、絞りの設定で余計な手間を全く必要としません。
しかし、プリセット絞りでは数値を設定してから改めて実際の絞りを数値まで設定する必要があります。
このふとした疑問を解決してくれたのが、マニュアルフォーカスでピントを合わせている最中でした。
軽く絞った状態で、例えばf5.6など、ピントを合わせようとした際、不意に
「ファインダーが暗い……」
とつぶやいていました。
そこで自然と一度絞りを開いてファインダーを明るくしてピントを合わせてから再度絞りなおしをしました。
あまりに自然な感覚だったので不思議に思わなかったのですが、これこそがプリセット絞りの真骨頂でした。
シャッターを切る瞬間にレンズ内部を絞って撮影を行う事で現代レンズは常にファインダーが明るく撮影ができます。
しかしオールドレンズは電子接点等が無いのが当たり前で、現代のレンズには当然備わっている「自動絞り」が付いていません。
レンズを絞った瞬間からレンズ内に入る光を限定的にしファインダーが暗くなります。ピント合わせがしにくいのも当然です。
その際にプリセット絞りの事前に絞り値を決めて解放でファインダー内を明るくしてピントを合わせ、撮影の段階でグッと絞っていく。
昔のレンズではできなかった明るい状態でのピント合わせができるのは、当時からすると革命だったんではないでしょうか!
改めて、プリセット絞りのこのレンズがいとおしくなりました 笑